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有機物と自然栽培

自然栽培の大敵 肥毒
肥毒とは、その土地でそれまで重ねた行為の反動が出てきたもの。
簡単に言うと慣行で肥料農薬を使ってきた結果
土の中に残ってしまった余剰残留物。

自然栽培ではこの肥毒の解消こそ成功させる重要事項。

自然栽培に傾倒し何も使わない事が大事だと勘違いした時もあった。
肥料を使うから良くないのだという話は解らないではない。
しかし自然栽培でも有機物は必要だという。
では何故そうなのか?ということになるとさっぱり分からなくなる。

ただ肥料を使わずに出来たものは確かに良いと思えるものが出来る。
しかしその理屈が解らないから霧の中の航海みたいなものだ。

それをなんとか出来ないかと追求したら土壌生成理論に出会い
肥毒の解消方法を見つけた。
その土壌生成理論は地球上に土が出来てきた過程を解明することで多種の能力までを示している。
つまり土の原点は有機物であって、有機物が形を変えて行く様を見る事で循環を起こし生物の環境を作り出している。
土は有機物なしでは語れない。

地球上の生物(高等生物と言われる種)は土がなくては生きていけない。
それほど土との関係は深い。
都会のコンクリートの世界であってもそれは変わらない。
何かしらの影響を受けないではいられないからだ。

歴史を見れば地球上に土が出来てきたのは4億年前
海でしか生活できなかった生物が地上に出てきた時からだ。
生物が陸上で生活を始めた時から土が出来てくるようになった。
生物は有機物であり、有機物が陸上で変化するのに土という状態の緩衝物質から循環を持つようになった。

その土台があってこそ、今の生産方法が成り立っているのだが
有機物の循環を見ないでは維持が出来ない。
近い過去においてそれが否定され化学的な生産方法が作り上げられたが
今になってほころびが出てきている。
自然の有機物の循環を無視してきた結果である。
ほころびを埋めるように自然農が出てきたが、それは有機物の循環を再興させることにほかならない。

化学と自然の循環とでのせめぎ合いが今の状況
地球上の歴史から考えてみれば循環を生かした方が良い。
化学は科学から生まれる。
循環を手助けする程度の化学ならば良かったが
化学で何でもできると勘違いした事が問題か・・・・・・・

その中間を行くような自然栽培
一部の結果をもとに動物性の有機物を排除してきた。
それは有機物と土の関係がわからなかったからで
有機物の変遷がわかってくればそうはならなくなっていくだろう。

有機物は微生物の影響で2方向に変遷する。
ひとつは分解。
生物として形を成したものが役目を終え分解されて次の生物の形成にまた再利用される
その際に腐敗と発酵と言う分解の流れを通る。
人に都合のいい状態を発酵と言い、都合の悪いものを腐敗と言うだけで
分解活動としては同じものと言える。

もうひとつは土の形成
分解されたものを再構築し次につなげる為の自然の工場を作る。
有機物が重縮合反応を経て腐植となる。その際に出来るキレートがあらゆる緩衝作用を生み出す。
分解されイオン化されたものを繋いで団粒構造を作り出す。

土は有機物から作られる。

土はそこに成長する植物との連携で有機質に富んだ土壌を生み出す。
自然界の富んだ土は微生物も絡んで作られて行く。

それらを循環と呼び、人が介在する田畑に再現して安全な生産物を生み出そうというのが自然農の考え方だと思う。
有機物は植物だけではない。昆虫や微生物、動物も有機物であり、それらが活動した代謝産物も有機物だ。
有機物がどう循環しているかを見て生産に活かす方法こそ自然栽培の姿ではなかろうか?
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